結婚式二次会の締めの挨拶は司会が行います。
新郎新婦の謝辞があり、ふたりが退場後、司会からお開きの挨拶があって送賓となるのが一般的な流れです。
司会を任された皆さんは、締めの挨拶にはどんな言葉を選ぶでしょうか。
パーティーが締めくくられる最後のアナウンスになるので、ゲストにとっても、印象に残りやすい挨拶とも言えます。
折角うまくいっていたのに「最後の挨拶が残念だった」「あれがなかったら」などと言われたら悔しいですよね。
司会は制限時間やスタッフ、ゲストの様子を伺いながらパーティーを進行しなければならず、かなり神経を使う仕事です。
集中力を維持するのは簡単ではないかもしれませんが、最後まで気を抜かずに、役割を全うする意識が大切です。
今回は結婚式二次会の司会の締めの言葉の例文もご紹介します。
結婚式二次会を締める司会の言葉
結婚式二次会における司会の締めの言葉は、新郎新婦の門出を祝う二次会パーティーに参加してくれたこと、約2時間に渡り司会進行にお付き合い頂いたことに対してのお礼を述べ、パーティーを締める大切な挨拶です。
ゲストに伝えるべきことがある場合はわかりやすく簡潔にまとめ、言葉遣いにも注意して、最後の最後にゲストに「残念」と思われないように気を付けましょう。
結婚式二次会司会の締めの挨拶、実際の流れとセリフ
※締めに向かうアナウンス→新郎新婦挨拶→新郎新婦退場→司会から締めの言葉→送賓という一般的な流れです。
司会「さて、楽しい時間はあっという間ですが、お開きの時間が近づいて参りました。
宴もたけなわではございますが、新郎新婦のおふたりから皆様に結びのご挨拶をさせて頂きます。
ではおふたりお願いします」
(BGM流す)
(ふたりの挨拶)
「おふたりありがとうございました。新郎新婦が退場いたします。皆さま盛大な拍手でお送りください」
(退場BGM流す)
(※退場後、エンドロールがあればこのタイミングで流す)
司会「それではこれを持ちまして二次会をお開きとさせていただきます。
お出口でおふたりがお見送りのため待機しておりますので、お忘れものなきよう、お気を付けてお帰りください。本日は本当にありがとうございました」
基本的な流れはこんな感じです。感謝の言葉と忘れ物の注意喚起をして、お出口に案内します。
最後に長々としゃべると煩わしいので、簡潔にまとめましょう。
しかし持ち帰るものが沢山ある場合などは、追加でアナウンスしてもいいかもしれません。
例えばクロークがない会場で、遠方からのゲストなどが自席に荷物を持ち込んでいる場合や、一人ずつのキャンドルリレーで使用したキャンドルを、プチギフトとして持ち帰ってもらうなど、プチギフトが既に配れていることもあります。
さらに席次表や一人一人へのメッセージカードなどのペーパーアイテムやナプキンも、こだわって準備し、お土産に持ち帰ってもらえるように手配する新郎新婦も増えています。
そういう場合はお手持ち荷物だけでなく、「先ほどキャンドルリレーをされたキャンドルや、お食事の際にお使い頂いたナプキンもおふたりからのプレゼントなので、お持ち帰りくださいませ」とアナウンスすれば、大抵の人がテーブルの上や身の回りを再度確認してくれます。
結婚式二次会を締める司会の挨拶のポイント、注意点とは
結婚式二次会司会の締めの言葉の内容やベストな声のトーンなど、細かいポイントを見ていきましょう。
言葉選びに注意
結婚式二次会というお祝いの場で避けるべきとされているものに、忌み言葉というものがあります。
去る、切る、転ぶなど、夫婦の関係においてマイナスのイメージを受ける言葉のことですが、パーティーの締めの挨拶で「終わりです」と言ってしまわないように気を付けなくてはいけません。
ここでは一般的に「お開き」という言葉を使います。
二次会は仲のいい友人だけのカジュアルなパーティーになることが多く、言葉遣いについてそこまで気にするゲストは稀かもしれません。
しかし「終わり」「終わる」という言葉は忌み言葉の中でもメジャーで、避けるべきという常識を知っている人は多いのではないでしょうか。
「お開き」は普通の人ならそこまで日常的に使う言葉ではないので、つい忌み言葉が出てしまわないように注意しましょう。
司会は台本を作ると思いますが、締めの挨拶のセリフ部分にも、忌み言葉の部分は赤字などでわかりやすく書き込んでおくと、当日間違えにくくなりますよ。
感謝を伝える
ゲストへの感謝の気持ちを必ず盛り込みましょう。
パーティーへの参加、また司会進行にお付き合い頂いたことに対する感謝です。
さらにゲストに協力してもらう企画(新婦へのサプライズなど)があった場合などは「ご協力ありがとうございました。皆様のおかげでおふたりにとって忘れられない素敵な時間を演出することができました」などと加えて新郎新婦が喜んでいた旨を付け加えると「パーティーに参加してよかった」「晴れの日を一緒に祝福できて幸せ」と思ってもらうことができ、ゲストの満足度もさらに上がります。
落ち着いた声のトーンで会場の雰囲気を締めに導くイメージ
司会は抑揚のついたしゃべり方が大切です。その方が場面ごとで聞き取りやすく、ゲストの感情も乗るので、新郎新婦入場や余興の時など盛り上げたい時は高いトーンで溌剌としゃべると、会場を盛り上げることができます。
逆に締めに向かっていくにつれ、少し声のトーンを下げ、名残惜しい感じを出していくと会場の雰囲気が整っていきます。
ずっと同じハイテンションだとゲストも疲れますし、シーンごとに抑揚のついたアナウンスの方が上手に聞こえます。
「さて、楽しい時間はあっという間ですが、お開きの時間が近づいて参りました……」というセリフを言葉だけでなく名残惜しい、という言い方をしてみるだけでも違います。
「楽しい時間ももう終わってしまうんだ……」という限定感を与えることで、ゲストにとってもパーティーの特別感が増しますよ。
忘れ物や三次会の案内などもしてしまおう!
披露宴でもそうですがパーティー後の忘れ物が本当に多いです。プロの司会者も忘れ物の案内を必ずしています。
席を立ち、帰り支度をするタイミングでアナウンスをすると、再度身の回りを自分で確認してくれるので効果抜群なのです。
さらに二次会の後に三次会を行う場合もありますよね。全員が会場から出た後では、開催を知らずに帰ってしまうゲストがいたり、ゲストの人数が多い場合や急遽開催が決まった場合などは、会場の外で場所などを説明しゲストをまとめたりするのは困難です。会場と開始時間が決まっている場合は、そのタイミングでアナウンスしてしまうのも手です。新郎新婦や幹事と話し合って、伝えるべき内容を確認しておきましょう。
以上、結婚式二次会司会の締めの挨拶についてご紹介しました。
司会は集中力も根気も必要な大変な仕事です。最後まで高い集中力を保つのは簡単ではありませんが、折角頑張ってきたことを最後の締めの言葉で台無しにすることのないように、ゲスト送賓まで気を抜かず走り抜けましょう!
結婚式二次会司会は最後が肝心
結婚式二次会は通常、司会の締めの挨拶でお開きとなります。どんな内容にしたらいいのか悩んでいる人もいるのではないしょうか。
最後にダラダラとしゃべったり忌み言葉を使ったりしてしまうと、ゲストに悪い印象が残る原因になります。
実際の流れとセリフをご紹介しているので参考にしてみてください。内容としてはパーティーへの参加と司会進行へのお付き合いに対して感謝の気持ちを伝えることが一番大切です。
さらに忘れ物や必要であれば三次会の案内など、ゲストがまだ会場に揃っていて、司会の言葉に耳を傾けているうちに、伝えるべきことは簡潔に伝えましょう。
注意点としては「終わり」という忌み言葉を避けるということです。つい発してしまいがちですが、忌み言葉の中でもメジャーな言葉で、ゲストに不快感を与えかねません。意識して「お開き」という言葉を使うようにしましょう。
そして司会は抑揚を付けてしゃべることが大切ですが、盛り上げる時のトーンとは逆に、締めに向かうにつれ落ち着いたトーンでしゃべることを意識し、会場の雰囲気をクライマックスへ導いていきます。
セリフと合わせて名残惜しい、という感情をこめるとゲストにとっても特別感のあるパーティーを演出するコツです。
最後の最後でゲストを落胆させないように、台本への書き込みや意識を忘れず締めの挨拶まで全うしましょう。