結婚式二次会の幹事はめんどくさいと敬遠されがちなのは事実です。もちろん幹事をやるのが好きな人もいるので一概には言えませんが、初めて結婚式二次会の幹事を依頼された人はどちらの意見にもピンと来ないのではないでしょうか。
今回は結婚式二次会の幹事をやりたくないという意見が多い理由と、幹事をやるメリット、デメリットを合わせてお伝えします。
幹事がめんどくさいと敬遠される理由とは
結婚式二次会の幹事を喜んで受け入れる人がいる一方で、めんどくさいからやりたくないという人もいます。
幹事を嫌だと思う人はどんなことが原因なのでしょうか。
- 仕事量が多く、時間を取られる
- お金が絡むのでトラブルになりやすい
- 気疲れする
の3つが主な原因と思われます。項目ごと細かく見ていきましょう。
仕事量が多く、時間を取られる
結婚式二次会幹事は決して楽な仕事ではありません。
基本的にはパーティーの数か月前に幹事を依頼され、当日までの期間は打ち合わせで定期的に集まったり、休日を買い出しや会場探しに充てたり、何かと忙しくなるのが常です。
新郎新婦がほとんどの準備を行う場合もありますが、基本的には幹事も協力してパーティーの準備をしていかなくてはいけません。
結婚式の二次会の幹事を頼まれる場合、大体結婚式の半年~3か月くらい前に新郎新婦からお願いされます。
幹事経験者でも、その間は「かなり忙しくて大変だった」という感想を持つ人が多いのは事実です。
お金が絡むのでトラブルになりやすい
「金の切れ目が縁の切れ目」とよく言いますが、それだけお金は簡単に友情を壊してしまいかねない重要な問題なのです。
結婚式二次会の幹事は新郎新婦に任された予算をやりくりしてパーティーの準備を進めていきます。新郎新婦と幹事の間でもお金のやり取りが発生しますし、新郎新婦から預かったお金が、会場や景品を買うお店などとのやり取りに派生していくわけです。
さらに当日は受付でゲストから会費を預かり、最終的な精算まで行います。
幹事は様々な場面で、お金を管理しなくてはいけない仕事なのです。
幹事に慣れていない人や性格上、お金のやりくりが苦手な人もいるでしょうし、しっかり管理できないことで新郎新婦とトラブルになることは十分にあり得ます。
最終的に赤字になってしまい、責任を感じて不本意でも幹事が負担したり、赤字分の補てんの問題でもめたりしたら最悪です。
信頼関係が大切になってきますが、普段から仲がよく距離が近い友人であれば、ついずさんになってしまうという真理的な甘えもあるのではないでしょうか。
どんなに仲がよくても、関係を悪化させないためにはお互いお金の管理をしっかりするのは基本です。
気疲れする
幹事がメインで準備を進めるにしても、主催の新郎新婦の要望を汲む必要があります。
ある程度自分たちの希望を伝えてくれる人はいいですが、中にはこだわりがないからと言って丸投げしてきたり、逆にこだわりが強すぎて細かく指摘してきたりする人もいます。
丸投げされると真っ白のところから幹事が企画を立てなければいけなくなり、あれやこれやと新郎新婦の好みを想像しながら準備するのは大変です。
またこだわりが強く幹事が決めたことにあれこれ口を出されてはやる気もうせてしまいますよね。
さらに幹事は2~6名ほどのチームで行動することが多く、新郎新婦双方の友人から幹事を選出している場合は、お互い初めましての状態から協力し合って準備を進めていくということも少なくありません。
初めましての付き合いが苦手な人には億劫に感じられるかもしれません。
複数人で予定を合わせるとなると調整が難しくなるのも事実ですし、プライベートの時間を割いて気疲れするのは嫌だと思う人も多いのではないでしょうか。
そしてパーティーの運営に関わる立場である以上、当日も一ゲストのようにただ座って見ているわけにはいきません。
客席に目を光らせてゲストケアを行いながら、会場スタッフとの兼ね合いでタイミング見ながら司会進行をサポートしなくてはいけません。
司会者でなくてもゲストの前に立って誘導する場面もあるかもしれませんし、目立つ役割と言えるでしょう。
一ゲストとは違った緊張感があり、人前に出るのが苦手な人は負の印象を持ち幹事をやりたくないと思ってしまうのかもしれません。
結婚式二次会幹事の仕事内容は盛りだくさんで、その上気を遣うことやプレッシャーを感じることも多いことから、めんどくさいと敬遠されるのです。
嫌なら断る
頼んでくれた新郎新婦の気持ちは嬉しいけど、幹事の負担を考えるとやっぱりやりたくないという人もいるでしょう。
お祝いごとだから断りにくいと感じるかもしれませんが、新郎新婦にしても、めんどくさいと思っている人に幹事をやって欲しくないですよね。
やりたくない気持ちが強いなら断るべきです。しかし、断り方には注意が必要です。
結婚式の二次会の幹事を頼まれたら、まずは自分に頼ってくれたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
幹事は信頼関係の築ける人にしか依頼しないものですから、依頼されたことをまず素直に喜んで、その気持ちを伝えることが重要です。
続いて幹事を断る理由をはっきりと伝えましょう。仕事や育児で忙しく、幹事を引き受けても全うできないようであれば、素直に伝えるべきです。
しかし単純にやりたくない、という場合は逆に最もな理由を付けた方がいいかもしれません。
誰でも「やりたくない」と率直に言われるのはショックですよね。
「大きなプロジェクトが進行中で協力する余裕がない」
「子育てに追われて現状時間が作れない」
「妊娠中なので安静にしたい」
「体調が優れない」
などの理由であれば、新郎新婦も分かってくれるでしょう。
幹事を引き受けるかどうかの答えを先延ばしにしたり、一度引き受けた後にキャンセルしたりするのは失礼ですし、迷惑になるので絶対にやめましょう!
流れややるべきことをリスト化して消化していく
やるべきことが沢山あり、何から手を付けていいのかわからないと、幹事をめんどうだと思う原因になります。
仕事と同じようにやるべきことを時系列にリスト化すれば、やるべきこととその時期がはっきりします。
半年~4か月前 | ・新郎新婦にヒアリング、ゲストリスト | |
---|---|---|
・幹事顔合わせ、打ち合わせ | ||
・ゲスト人数に合わせて会場探し(見学・見積もりなど) | ||
3か月前 | ・会場決定 | |
・招待状作成 | 往復はがき・切手(はがきの場合) | |
・二次会予算の配分 | ||
2か月前 | ・プログラムの企画・作成 | |
・招待状発送 | ||
・VTR・BGMなど作成開始 | VTR/BGM、その他機材 | |
1か月前 | ・予算の決定 | |
・必要備品・景品の買い出し | ゲームの景品・受付、その他備品 | |
・余興、スピーチ、乾杯挨拶などの依頼 | ||
・当日の司会・受付・会計などの役割分担(もしくは依頼) | 司会者台本 | |
・ゲストの出欠管理 | ||
・プログラム調整タイムスケジュール決定、リハーサル | タイムテーブル表決定版 | |
・座席表 | 必要なら座席表 | |
・プチギフトの手配 | プチギフト、かご | |
一週間前 | ・会場最終打ち合わせ | |
・ケーキなど発注 | ケーキ、お皿など | |
前日 | ・備品、景品など必要なものが揃っているかチェック | |
・段取り最終確認 | ||
・搬入荷物確認、準備、発送 | 搬入車、梱包材 |
このように時系列で書き出すことで、業者などとの兼ね合いで間に合わなくなって慌てるという事態も防げますし、余裕を持って準備できます。
明確に書き出すことで無駄を省き、作業の効率化にも繋がるので、めんどくさいと思わなくなりますよ。
お金のやり取りはとにかく記録すること
結婚式二次会で最も多いのがお金のトラブルです。責任も大きいことなので、幹事を敬遠する大きな原因になっています。
結婚式二次会幹事をやるのが初めてという人や、日頃からお金の管理がずさんだと自分でも思っている人は特に注意が必要です。
不透明なお金を出さないためにも、とにかく出金記録を残すということが大切です。新郎新婦から預かったお金、買い物をした領収書と記録、やむを得ず幹事が立て替えた場合はその金額と詳細な内容を、その都度残しておきましょう。グループツールを使って全員で共有できるようにしておくと漏れがなく安心でしょう。
お金の管理に関して神経質になり過ぎるくらい注意しても問題ないという気持ちで行うことが大切です。
自分が仕事をしやすい環境にしていけば、やりがいを感じられる仕事になる
幹事は様々な人達と関わり、協力し合ってパーティーの準備を進めなくてはいけません。
主催の新郎新婦の要望を汲んだり、他の幹事や会場側のスタッフなどとも連携を取るので、気疲れするという理由でめんどくさいと感じる人も多いはずです。
新郎新婦のわがままはある程度は聞いてあげたいものですが、理不尽な要求を鵜呑みにするのはまた違いますよね。
例えば何の指示もなく丸投げでは困るので、「明確な指示、目指すパーティーの雰囲気のイメージが欲しい」と言ってみましょう。
こだわりが強く幹事の選択にあまりにも口を出す新郎新婦なら「こだわりすぎると見つからないよ、優先順位を決めて」と伝えましょう。
伝えるべきことははっきり伝え、幹事も仕事をしやすい環境を自ら作るのもストレスなく楽しくパーティーの準備をするためのコツです。
また苦手なことはやりたくないと伝え、自分にできることで貢献するのも一つの手です。
初めましての付き合いが苦手であれば、顔見知りの友人も一緒に幹事をやってもらったり初めましての人とできるだけ一緒に買い出しなどをしなくて済みようにできるか新郎新婦に確認してみましょう。
「幹事の仕事を全うできる自信がないけれど、何か協力したい!」という人は、例えば「人前に出るのは苦手だから、陰で支える仕事なら手伝えるよ」「今仕事が繁忙期で準備から手伝うのは厳しいから、当日人手が必要なら手伝うよ」というように自分ができる範囲で手伝うようにすれば、無理なくふたりのために貢献できます。
幹事の仕事は決して楽な役割ではありませんが、誰にでもできる役割ではないというところも重要です。
本当に仲がよく、信頼できる友人に頼むのが基本ですから、一生にそう何度もあることではないのではないでしょうか。
幹事をやることで新しい出会いも増え、パーティーを無事灌水することで大きな達成感を得ることができたり、新たな自分に出会えるかもしれません。
幹事を断っていたらできなかった発見があるかもしれません。そしてやり遂げた暁には、新郎新婦との絆がさらに強まり、一生忘れない思い出になるでしょう。
結婚式二次会幹事の何がめんどくさいと感じているのか自己分析する
結婚式二次会の幹事は大変でめんどくさい、と敬遠する人は多いようです。確かに仕事や育児をしながらプライベートの時間をパーティーの準備に割くことになるので、一時的に忙しくなるのは間違いないでしょう。
- 仕事量が多く、プライベートの時間を取られること
- お金が絡むことでトラブルになるのが嫌
- 気疲れする
上記の理由を上げましたが、自分はなぜ幹事をめんどくさい、やりたくないと感じているのか分析してみましょう。
そして、その問題はどうにか解決できないのか考えてみましょう。
仕事量の問題は新郎新婦や他の幹事と話し合うことで改善するかもしれませんし、リモートでの打ち合わせを導入すれば時間的拘束はかなり少なくなります。
自分が協力できる範囲で協力するのも一つの手です。余裕を持って仕事ができればトラブルにもなりません。
お金の問題は注意が必要ですが、一人一人が丁寧に管理する意識を持ち、疑問点があればその都度共有するなど風通しのいい環境を作れればまず問題ないでしょう。
経費の運営についてや、赤字になったらどうするかなど、細かいところまで事前に決めておくと衝突することもなくなりますよ。
幹事は様々な人と接することになるので気疲れをするという意見もあります。
新郎新婦の意見に振り回されたり丸投げされたりすると大変になるので、幹事も意見を言って自分たちが働きやすい環境を整える意識を持つことが大切です。
幹事の仕事は楽ではありませんが、仲のいい友人の一生に一度の晴れの日のパーティーを運営に携われたということは、非常に光栄なことではないでしょうか。
仕事量や仕事内容を自分の性格や現状と照らし合わせて、幹事を全うできるかどうか慎重に考えることが大切です。
やりたくない気持ちが大きければ無理して引き受けるべきではないと思いますが、漠然とした理由でめんどくがってやらないのはもったいないかもしれませんよ。