結婚式二次会司会のセリフは考えていますか?ゲストに伝える要点やタイムテーブルごとにどのような進行をしていくのかを記した台本は、プロの司会者でも必ず準備しています。
中には司会未経験の人も多いのではないでしょうか。
当日ゲストを前にすると誰でも緊張します。その上ゲストや主賓の遅れ、機材トラブルなどで思い通りに進行できない事態になる可能性も大いにあります。
司会は時間内にパーティーを進行するという重要な使命を任されているので、時間が押したりトラブルが起きたりすると焦ってしまい、余計頭の中が真っ白になってしまいます。
そんな時のために、大まかなセリフを台本に書きこんでおくと安心でしょう。
しかし当日その台本をそのまま読むのはNGです。読んでいる感が出すぎてしまうのはゲストも冷めてしまい盛り上がりに欠けるのでやめましょう。
カンペはあくまでチラ見程度にするのが理想です。
今回は結婚式二次会司会のセリフとはどのようなものなのか、またセリフを記したカンペの当日の活用方法をご紹介します。
結婚式二次会司会のセリフとカンペの使い方
結婚式二次会の司会は、大勢の前で話すのは大前提ですが、ゲストに必要な情報をベストなタイミングで伝え、会場を積極的に盛り上げ、かつ時間内にお開きに持っていけるようパーティーを進行しなくてはいけません。
思い思いに動くゲストや新郎新婦の到着遅れ、機材トラブルでVTRが流れない!など当日は予想もしなかった事態で焦り頭が真っ白になってしまうこともあるでしょう。
そんな時にセリフを書きこんだ台本(カンペ)が役立つのです。
台本に大まかなセリフ書き込んでおこう!
よく初めてパーティーの司会をやった人が「話そうとしていたことの半分も話せなかった」と言うのは、緊張に加えパーティーにはトラブルが付き物で、思い通りにはいかないからなのです。
パーティーの流れを全て把握し、その都度アナウンスすることを台本に記しておくことで、途中で焦ってしまっても確認することができますよね。
さらに司会慣れしていない人は、司会の丁寧な話し方や盛り上げ方に、当日急に対応できる人は稀ではないでしょうか。
そのため、台本に大まかなセリフを書き込んでおくことが大切なのです。
こちらは私が作成した司会台本のテンプレートです。このようにタイムテーブルごとに伝えることの内容、そして実際にアナウンスするセリフを書いておくと安心です。
時間 | 内容 | セリフ、アナウンスすること |
---|---|---|
~18:00 | ゲスト着席を確認 ↓ ・自己紹介 ・料理説明 ・会場案内 ・ゲストにやってもらう作業の説明・サプライズ演出の協力を仰ぐなど・ウェルカムドリンク案内 ・新郎新婦の準備状況 |
◇(司会者挨拶) 「皆さま、本日はお忙しい中、新郎○○くん、新婦△△さんの結婚式二次会にご出席頂きまして、誠にありがとうございます。本日の司会は新郎○○くんと高校の同級生である私□□と、◇◇が務めさせて頂きます。不慣れですが素敵な時間にできるよう精一杯頑張りますのでよろしくお願い致します」
◇(会場・料理説明など) ◇(ウェディングツリーなどがあれば) ◇(サプライズ演出がある場合) ◇(新郎新婦の準備状況) |
18:00 | 新郎新婦入場 | (BGMでふたり入場) 「大変長らくお待たせしました。おふたりの準備が整ったようです。皆さま拍手でお迎えください。それでは、新郎新婦入場です」 |
18:05 | ウェルカムスピーチ (新郎新婦にマイクを渡す) |
(※新郎の場合) 「新郎の○○くんから本日集まってくださった皆様に、一言申し上げたいとのことです。新郎○○くん、お願します!」 |
18:10 | 乾杯挨拶 | (乾杯する方をマイクの前に誘導) 「皆さまグラスはお持ちでしょうか。本日乾杯の音頭を取っていただくのは新郎の高校時代の部活の先輩であります○○さんです。よろしくお願いします!」 |
18:15 | ウエディングセレモニーなど・新婦へのバイトは通常スプーン、新郎へのバイトは大きいスプーンでの一口が主流 | ◇(ケーキ入刀) (ウエディングセレモニー用のBGMに切り替え) 「それではこれより皆さまお待ちかねのケーキ入刀を行います。カメラをお持ちの方はぜひ前の方にお越し下さい。」 (ふたりにナイフを持ってもらい、ゲストは見える位置に移動を促す) 「おふたり、準備はよろしいでしょうか。ではケーキ入刀!大きな拍手をお願いします」(BGMのボリュームUP)◇(ファーストバイトへ) 「続いておふたりにケーキを食べさせ合ってもらいましょう。ファーストバイトです。まず新婦の△△さんに、新郎の○○くんから食べさせてあげてください。新郎からの一口は”一生食べるものに困らせない”という意味があります。それでは皆さまご一緒に掛け声をお願いします!せーの、”あーん!” 続いて新郎の○○くんに新婦の△△さんからどうぞ。新婦からの一口は”一生美味しいものを作ってあげる”という意味が込められています。それではお願いします。せーの、”あーん!”皆さまもう一度おふたりの幸せに大きな拍手をお願いします!ありがとうございました!皆さま席にお戻りください。このウエディングケーキは後ほどデザートとして皆さまにお配りします」 |
18:20 | 歓談時間、食事タイム① | (歓談用BGM・VTRなど) 「それではしばらくの間ご歓談をお楽しみください。新郎新婦と写真撮影されたい方は今のうちにどうぞ」(歓談中に写真撮影を促す) |
18:40 | 余興・ゲームなど (※ビンゴゲームの場合) |
(余興・ゲーム用BGMに切り替え) 「みなさま、ご歓談はお楽しみいただけたでしょうか。 これより豪華景品が当たるビンゴゲームを開催します!それでは気になる景品からご紹介しましょう」 (景品の説明から入ると歓談のまったりした雰囲気から切り替えやすく、目玉商品を提示しゲストのゲーム参加意欲を刺激する意味もあります。)(必要であれば簡単にルール説明) 「リーチの人は大きな声でリーチ!とお知らせください、ビンゴになった人はビンゴ!と言って前に出てきて頂きます」 (ゲームスタート!ビンゴマシーンを回したり、景品を渡す役を新郎新婦がやっても盛り上がります) |
19:00 | 歓談時間、食事タイム② | これよりしばらくご歓談時間とさせていただきます。どうぞゆっくりとお食事もお楽しみください。 (←時間調整の意味もあるのでタイムスケジュールが押していたら省いてもOK) |
19:20 | ビデオレター、VTR、サプライズ演出など (※友人代表スピーチ→エンドロールの場合) |
(クライマックスBGMに切り替え)
◇(友人代表スピーチ) ◇(エンドロール)(スクリーン準備) ◇ウェディングツリーなどの披露(新郎新婦) |
19:30 | 謝辞 | (新郎新婦から一言挨拶) 「さて、楽しい時間はあっという間ですが、お開きの時間が近づいて参りました。宴もたけなわではございますが、新郎新婦のおふたりから皆様に結びのご挨拶をさせて頂きます。ではおふたりお願いします」(BGM流す) |
~20:00 | 新郎新婦退場&お見送り
・3次会案内 |
「おふたりありがとうございました。新郎新婦が退場いたします。皆さま盛大な拍手でお送りください」 (退場BGM流す) 「それではこれを持ちまして二次会をお開きとさせていただきます。お出口にて新郎新婦が皆さまをお見送りいたします。 ご準備が整った方からご順番にお出口にお進みください。お忘れ物などないようにお気を付けください。」 送賓・新郎新婦がゲストをお見送り。 (司会は書類やマイクなどの片付け、撤退) |
大切なのはベストなタイミングでゲストに必要なアナウンスができているかということです。
料理やドリンクのオーダースタイルは説明してあげた方が親切ですし、最初に感情設備の案内をしなければゲストはその都度スタッフにトイレや喫煙所の場所を聞かなくていけないかもしれませんよね。
新郎新婦に会場入りが遅れている場合、開始時間が過ぎていく中、司会が何の案内もしなければゲストがいぶかるのは当然です。
「何の時間?」「あとどれくらい待つの?」とゲストの機嫌を損ねてしまう可能性もあります。
新郎新婦が遅れた際の案内のセリフも考えておくといいでしょう。
ゲストの視点に立って、いつどんな案内があると快適にパーティーを楽しんでもらえるのか、またどのようにそれを伝えるとわかりやすいのか、大まかなセリフを組み立てておくだけで当日の安心感が違います。
そしてセリフですが、そっくりそのまま読む必要はなく、忌み言葉やNGワードだけ気を付ければ、当日はその時の空気間で言い方が違ってもいいと思います。
また歓談からイベントに移る時など、最初のアナウンスがしにくいと感じるときや言葉に詰まってしまったときは、「皆さま楽しめていただけていますでしょうか」「盛り上がっているようですね」など場を繋ぐ言葉を覚えておくと便利です。
カンペはチラ見が理想!
セリフのカンペを用意しておくことは大切ですが、それをそのまま読んでしまうのはかえって良くありません。
カンペを読むとどうしても単調な話し方でマニュアル化してしまいがちです。
友人がパーティーの司会をやるメリットの一つに新郎新婦と仲のいい友人がやるからこそのアットホーム感がいいというものがあります。
それなのにカンペをただ読むのではやっている意味がないと感じませんか?話し方も単調になりがちでその場の空気を無視すると感情が乗りにくいということもあります。
さらに目線がカンペに落ちることで、自分のアナウンスに対するゲストの反応を見ることができませんよね。
それでは独りよがりの司会進行になってしまう可能性があります。
カンペはあくまで頭が真っ白になってしまった時に確認するためのものとして手元に置く意識でいるといいでしょう。
当日までに台本を読み練習を重ね、セリフはそれなりに覚えておくと安心です。
話し方やセリフの言い回しが不安な場合は新郎新婦や幹事にも目を通してもらったり、一緒にリハーサルをやってもらったりして意見を求めてみましょう。
セリフを一言一句暗記するというよりは、その時その場面でゲストに必ず伝えなくてはいけないことは何なのか、ということを意識的に記憶することが大切です。
失礼なことや回りくどい言い方にならなければ、用意していたセリフと多少違っても問題ありません。
実際進行していると自然と会場の雰囲気やゲストに合わせた話し方、言葉遣いになるものです。
用意してきたカンペをそのまま読み上げるより、その方がずっと自然でゲストにとってもしっくりくるはずですよ。
カンペは司会台があれば司会台に置き、なければ手に持っていて問題ないでしょう。
めくってもゲストの方に原稿が見えないよう注意しましょう。
例えばガーデンでのケーキ入刀の進行のときなど、披露宴でのプロ司会者の進行を見ていると、イベントの時は原稿を持っていないシーンが見られます。
二次会ではゲームで景品を渡すことも想定され、原稿を持ちながら進行することができないかもしれません。
その場合はイベント時の進行内容は特に暗記するようにしたり、小さいメモをポケットに忍ばせたりするのもアリです。
場面ごとにどんな進行をするのか想定してカンペを用意すると当日スムーズに進行できるでしょう。
できるだけカンペは読まず、自分の言葉で司会進行できるといいですね。
当日までにじっくり練習して、当日カンペはチラ見程度が理想でしょう。
セリフを書きこんだカンペは必須、当日はチラ見のみ!
結婚式二次会司会を頼まれたという方、セリフは考えていますか?中には司会が初めてだという人も多いのではないでしょうか。
大切なのはゲストに最低限伝えなくてはならないポイントがしっかり入っているか確認することです。
会場案内をしっかりしないとゲストに不親切ですし、何度もトイレの場所を聞かれてその都度案内することになっては幹事も大変です。
行うゲームによってはわかりやすいルール説明ができなければゲストが心から楽しむことができず、盛り上がりに欠けるかもしれません。
セリフがゲストに伝わりやすい表現になっているか、要点が抜けていないか、しっかり確認しながら台本を作りましょう。
また折角任されたからにはオリジナリティのある司会をしたいですよね。
当日はカンぺをそのまま読むのではなく、その時の雰囲気を大切にし、自分の言葉でアナウンスする意識を持つといいでしょう。