結婚式二次会でケーキカットの演出を行うことも多いですよね。
ケーキカットの演出は必要な備品や工程が多い分、進行するのも大変なイメージがあるのではないでしょうか。
段取りが悪いとグダグダな印象を与えてしまったり、新郎新婦やゲストを待たせてしまうかもしれません。
ケーキカットの演出に関わるスタッフ、会場スタッフや照明、音響係と密に連携を取り、新郎新婦とゲストと足並みを揃えて進行することが大切です。
具体的にどんな進行をすればいいのでしょうか。
今回は結婚式二次会のケーキカットの司会進行の流れと台本、進行のポイントをご紹介します。
結婚式二次会、ケーキカットの流れと司会台本
結婚式二次会にケーキカットの演出は付き物です。
準備するものや工程があるので難しく感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
まずケーキカットの演出にはケーキとカット用のナイフを用意する必要があります。
会場が用意するのか幹事が用意するのかは、会場や新郎新婦のこだわりによって様々なので幹事に確認しておきましょう。
さらにケーキカットイベントに入る際に照明の変更、ケーキカットの瞬間にBGMを変更する演出も多いです。
会場のスタッフや、照明、音響係とうまく連携が取れないまま、司会が独断で進行してしまうのは危険です。
ナイフが用意できないままケーキを搬入してアナウンスしてしまったら、ケーキを尻目にナイフ待ちの不毛な時間が生まれてしまう事態にもなりかねません。
これはファーストバイトがあった場合ですが、実際出席した披露宴のケーキカットの演出で、ケーキカットが終わった段階でお皿やフォークなどが用意されておらず、ファーストバイトのセレモニーに中々移れず、間延びした時間を過ごしたことがありました。
プロのスタッフでも確認漏れなどでそういう抜けが出てしまいます。
司会経験が浅い人なら余計起こりやすいトラブルですよね。
つい、自分がアナウンスする言葉など目の前のこことだけに集中してしまいがちですが、意識して視野を広げ、スタッフや新郎新婦、ゲストの状況を確認するようにしましょう。
人間誰でもうっかりはあって仕方のないことですが、せっかく司会を任された以上、新郎新婦とゲストに満足してもらいたいものです。
神経質すぎるくらい確認を徹底し、トラブルを未然に防ぐ意識を持つことが大切です。
他のスタッフともしっかり連携を取り、確認しながら進めることでスムーズなケーキカット演出にすることができます。
確認事項とセリフを入れた司会台本をご紹介します。
ケーキカットの流れ
1.スタッフとの連携を確認
(ナイフ・おしぼりなどを用意する・照明、音響係の準備が整っているか確認)
2.ケーキを搬入する
3.照明切り替え・ウエディングセレモニー用のBGMに切り替え
(司会)「それではこれより皆さまお待ちかねのケーキ入刀を行います」
(ふたりにナイフを持ってもらい、ゲストは見える位置に移動を促す)
(司会)「カメラをお持ちの方はぜひ前の方にお越し下さい」
4.ゲスト、新郎新婦双方の準備が整ったのを確認
(司会)「おふたり、準備はよろしいでしょうか。ではケーキ入刀!」
5.BGMのボリュームUP
(拍手を促し、会場を盛り上げる)
(司会)「みなさま、大きな拍手を願いします」
6.写真撮影タイム
(司会)「そのまま目線をこちらに」(写真撮影の目線を誘導する)
ケーキカットの進行はこんな感じです。確認事項が流れの通りになっているのでわかりやすいと思います。
ケーキ以外のものをカットする演出も
披露宴から出席しているゲストからすると、再度ケーキカットをしても新鮮味がありませんよね。
それでもケーキカットの演出は譲れない!という新郎新婦も多いでしょう。
そこで、二次会では披露宴とは変わった演出をする場合もあります。
例えば新郎新婦がチョコレートソースやキャラメルソースをカットする前のケーキにかけるカラードリップケーキという演出や、ウェディングケーキではなく長いロールケーキやチラシ寿司、ビックサイズのハンバーガなどB級グルメカットする演出などがあります。
見た目にも華やかで写真映えしますし、ケーキ以外をカットする演出は珍しく、ゲストにも新鮮な気持ちで楽しんでもらえる演出になります。
どんなことに注意して進行すればいいのか、流れとポイントをご紹介します。
カラードリップケーキの演出
(司会)「それではこれより皆さまお待ちかねのケーキ入刀を行います」
(ゲストをケーキの周りに誘導)
(司会)「カメラをお持ちの方はぜひ前の方にお越し下さい」
(新郎新婦がソースポッド持ってスタンバイ)
(司会)「素敵なケーキですが、これで完成ではありません。おふたりにオレンジソースをかけて頂きます!皆さまお写真の準備はよろしいでしょうか。それではおふたり、お願いします!」
BGMのボリュームUP
(拍手を促し、会場を盛り上げる)
(司会)「みなさま、大きな拍手を願いします」「白いケーキがオレンジソースの彩で華やかになりましたね」
(その後ケーキカットへ)
ケーキ以外(例)巨大チラシ寿司
(司会)「それではこれより皆さまお待ちかねのケーキ入刀を行いますが、皆さまご覧ください!(手巻き寿司を示して)本日はなんとケーキではなく、こちらの大きなチラシ寿司に入刀して頂きます!」
(ゲストをふたりの周りに誘導)
(司会)「おふたりご準備はよろしいでしょうか。それではお願いします!」
BGMのボリュームUP
(拍手を促し、会場を盛り上げる)
(司会)「みなさま、大きな拍手を願いします」
このように演出の特別感を強調しイベントを盛り上げましょう。
ソースをかける演出は特に動画を取りたいゲストも多いので「ぜひ動画で撮影ください」と促しゲストを誘導しましょう。
ケーキカットの演出を進行する際のポイント
工程が多いイベントなので一つずつ確認しながら進めましょう。
進行の際は、備品が揃っていてスタッフとの連携が取れていること、さらに新郎新婦の準備が整い、撮影したいゲストがケーキの周りに集まっているか確認します。
順番としてはケーキや備品が揃ってすぐに搬入できる状態か確認します。
中にはケーキカットをする場所がケーキの搬入口から遠いことがあったり、ガーデンに出て行ったりすることもありますよね。
ケーキの搬入導線がどうなっているのかも事前に確認し、スムーズに運べるようにゲストを誘導してあげましょう。
披露宴ではガーデンに出る場合はゲストを誘導する直前に先にケーキを運んでしまうことも多いです。
どこまで用意してからアナウンスしゲストを誘導するのか、幹事と話し合って流れを決めておきましょう。
次に音響、照明スタッフと連携を取りましょう。
例えば準備が整ってBGM係がBGMを変更したらケーキカットを始めるアナウンスをするなど、事前に合図などを決めておくとスムーズです。
披露宴では司会の「それではケーキ入刀です!」のアナウンスの直後にBGMを変更することが多いです。
わかりやすいタイミングを決めてスタッフ全員で共有しておきましょう。
司会は新郎新婦の様子を実況する感覚なので、新郎新婦の手元が見える位置を確保しましょう。
近すぎず遠すぎない場所で随時新郎新婦と足並みをそろえながら進行しましょう。
そしてベストショットが狙える位置にゲストを誘導しましょう。
遠巻きにも見守られても寂しいですし、奥の人が見える程度にケーキの近くに集まってもらうようにしましょう。
新郎新婦がナイフを持って準備ができたのを確認して、ケーキカットのアナウンスをします。
ケーキカットをした後、しばらくそのままの体制で新郎新婦の写真撮影タイムを取ることが多いですよね。
新郎新婦は沢山のカメラを前に目線をどこに向けたらいいのかわからなくなってしまいます。
カメラマンがいれば「目線をカメラにお願いします!」と促したり、「右側に目線をください、次は左の方にお願いします」という風にゲストのカメラにも目線を指示したりしてあげましょう。
最後は「今一度おふたりに盛大な拍手をお願いします」拍手を促して締めましょう。
ケーキカットは工程を確認しながらの進行が鉄則
結婚式二次会でケーキカットの演出を行うことは多いですよね。
そこまで時間がかかる演出ではありませんが、備品が必要だったり、ゲストを誘導したりするので、進行する難易度が高く感じてしまうのではないでしょうか。
ケーキカットの演出を進行する際は、工程を確認しながら進めていくことが大切になってきます。まずケーキを始め、カットするナイフなど備品が揃っているか確認しましょう。
ファーストバイトを行う場合はお皿やフォーク、おしぼりなども用意しておくとスムーズです。
さらに照明やBGMを切り替える場合は担当スタッフとの連携を取り、最後に新郎新婦の準備が整っているか確認し、ゲストをふたりの周りに誘導してからアナウンスするようにしましょう。
確認を怠って独断で進めてしまい、ゲストを待たせるということのないように注意しましょう。