最近は少人数での結婚式、披露宴、二次会が増えています。現在進行形で10~20人前後の少人数でパーティーを企画されている人も多いのではないでしょうか。
幹事を任されるとパーティーの内容を企画することになりますが、大勢でワイワイするのとはまた違った雰囲気になるので、どんな内容のパーティーがいいのか悩んでしまいますよね。
アットホームな雰囲気を作りやすいなど少人数でパーティーを行うメリットは沢山あります。
折角のパーティーなのでゲストが楽しんでくれるものにしたいですよね。少人数だからこそ活きる演出や企画内容の参考例をご紹介します。
凝った演出がしやすいけど、掛かる費用に注意!
幹事は当日の進行も担うことになります。人数が多い結婚式二次会では大人数を収容できる会場を探すのが一苦労というのもありますし、大勢のゲストを誘導するのは大変なので、あまり凝った内容のイベントができないというデメリットがあります。
しかしこれは少人数でも起こり得るので注意しなくてはいけません。少なすぎると貸し切りにできない会場もあるので、何人から借りられるのかリサーチしてから決めましょう。
少人数だと進行する幹事からしてもゲストの誘導が比較的しやすいため、凝ったイベントも開催しやすい傾向にあります。
しかしあまり大掛かりなものや、有名人を呼ぶなどの派手な演出は向かないかもしれません。
大人数なら掛かった経費をゲストの会費で回収可能ですが、少人数だとゲスト一人分の会費や新郎新婦の負担額が大きくなってしまう危険があります。
イベントを行うに当たり必要な備品や景品などの経費を考え、プログラムの内容を企画する必要があります。
少人数パーティーのメリットを活かした内容にしよう!
少人数のパーティーのメリットは、
- ゲストとの距離が近い
- ゲストケアがしやすい、仕切りやすい
- 一体感が増す
- パーティーの内容でできることが広がる
などでしょう。パーティーに参加したゲストの不満でよく聞かれるのは「新郎新婦と話す時間がなかった」というものです。
その点ゲスト人数が少ないと、一人一人が新郎新婦と歓談できる時間を確保しやすいと言えます。
適度に歓談の時間も取りつつプログラムを進めるのがベストでしょう。リラックス感やアットホームな雰囲気も出やすくなりますよ。
ゲスト人数が多いと当然一人一人の行動や顔色を把握しづらくなります。少人数ならみんなの反応を見ながらパーティーを進行できるのもメリットです。
何を求めているのか、楽しんでくれているのか、なども伝わりやすいので、幹事たちも細かい気配りをしやすいと言えるでしょう。
また、人数が多いとできない複雑なゲームやイベントも、少人数なら混乱なく行うことができます。
新郎新婦の要望も叶えやすく、オリジナリティ溢れた演出ができます。
りきたりな演出は避けたいという人にとって、少人数なら風変わりな演出も取り入れやすくなるのは最大のメリットです。
続いて少人数のパーティーにおすすめの内容をご紹介していきます。
レストランやカフェを貸し切りに!ラフだけど特別な時間を演出
少人数であればパーティー会場だけでなく、レストランやカフェを貸し切りにする選択肢もあります。
ふたりの行きつけのお店を貸し切りにしてパーティーができたらうれしいですよね。好きな雰囲気やお料理でゲストをもてなすことができるので、それだけで「新郎新婦らしい色」になります。
ビリヤードやダーツなどがあるお店ならゲストが飽きずに楽しめますし、景品をかけたゲームに利用することもできます。
レストランのガーデンやテラスのような屋外を貸切って木々や自然の空に下でパーティーを行うのも素敵です。
そんなに広いガーデンはないかもしれませんが、小人数であれば十分可能でしょう。
天気に左右されるのは難点ですが、うまく晴れれば写真映えも間違いないですし、自然が好きなゲストにおすすめの演出です。
カラオケの大部屋を貸切って盛り上がるのもいいですよ。
パーティー会場とは一味違った演出をしたい人は、グルメサイトなどで「貸し切り」で検索するとヒットするのでやってみてくださいね。
少人数なら思い切ってホームパーティーにしてしまってもいいでしょう。
もし新居が完成している場合はお披露目もかねてゲストを招待するのです。その場合はシンプルな内容にして、新郎新婦が企画進行すべて行うのもいいかもしれません。
手料理でもてなすのもアットホームな雰囲気が出ていいですよね。今は自宅にシェフが出張してくれるサービスもあります。
ゲストの好みに合わせてイタリアン、フレンチ、すしなど様々なジャンルから選ぶことができます。
普段は味わえない特別な感も味わえますし、ホームパーティーなのでリラックスして楽しむことができます。
少人数だからこそ会場の選択肢が広がり、特別感のあるパーティーにすることができます。
少人数だからこそできる、ヨーロッパ発の伝統演出系がアツい!
少人数でゲストを誘導しやすいからこそできるイベントで、ヨーロッパ発のかわいいゲームが密かに人気を集めているようです。その中で人気のイベントをご紹介します。
ケーキプルズ
ケーキプルズとはイギリスで古くから伝わる行事で、最近は日本の結婚式二次会でも行われているようです。
まだ珍しい演出なので知らない人も多いかもしれませんが、簡単なのに見た目も可愛いので、女性が多いパーティーでは特に盛り上がるのではないでしょうか。
ウエディングケーキに、先にリボンを付けたチャームを隠し、ゲストにおみくじの要領で引いてもらいます。
当たりマークを引き当てた人に景品を渡したり、全てのリボンの先にチャームを付けることで全員に何かしらのメッセージがいきわたるようにできるので、みんなで楽しめる演出にもできます。
チャームのモチーフによって意味が違うので、準備段階でゲストの顔触れを想像しながらチャームを選ぶのも楽しいですよね。
例えば
- クローバー…夢がかなう
- フラワー……贈り物がもらえる
- リング……次の花嫁(ブーケプルズのように、目玉のアイテム)
- ベアー……最高の友人と家族に恵まれる
- エッフェル塔……冒険と旅に満ちた人生
というようにモチーフによって意味が違います。
中にはショッキングな意味のものも……。おみくじみたいな感覚で引く方も楽しめますよね。
チャーム自体は手芸店やインターネットのパーツショップなどで簡単に手に入ります。そのパーツにリボンを通して当日ケーキに隠すだけなので準備も簡単です。
リボンの色をカラフルにしたり何種類か用意したりしても可愛いです。
ケーキを囲んで行うイベントなので、少人数だからこそできる演出ですよね。
チャームはお土産として持ち帰ってもらえるので思い出に残りますし、ゲスト主体で盛り上げるにはもってこいのイベントです。
大人数では無理ですが、少人数であれば新郎新婦がゲストのデザートを取り分けるという演出も人気です。
新郎新婦がその場で切り分け、ゲストにサーブするのです。中々ない経験で、ゲストも喜んでくれるのではないでしょうか。
ラッキードラジェ
ヨーロッパでスウィーツサプライズとも呼ばれるイベントです。ドラジェとはアーモンドにシュガーペーストをコーティングしたお菓子のことです。
フランス語で「幸福の種」とも言われる「ドラジェ」をゲストのデザートにいくつか仕込み、当たった人に景品を渡したり、スピーチをもらうという演出です。デザートタイムが簡単に盛り上がるイベントに変わります。
アーモンドは「子孫繁栄」の意味もあり、「当たった人は幸せになれる」というジンクスもあります。
イタリアでは5つ(幸福・健康・長寿・富・子孫繁栄の意味を込めて)隠すのが定番のようです。日本のパーティーでは2、3個くらいが多いイメージです。
こちらも、デザートにこっそりドラジェを隠すだけなので簡単です。
少し手間ですがオシャレで喜ばれる演出としては、ケーキポップスやカップケーキなどに入れたり、デザートを小分けしたチョコレートなどにして、その箱に仕込むというもの。カラフルな物や可愛い装飾をすることで写真映え度も一気に上がります。
ドラジェをアーモンドではなくインゲン豆にしたものを「ラッキービーンズ」といって、こちらもヨーロッパでは伝統的なイベントとして今も継承されているようです。
ナッツアレルギーのゲストがいる場合などはこちらにしてもいいかもしれません。
コスパ充実で幻想的な雰囲気を作れる!
手軽に幻想的な雰囲気を作れるキャンドルリレーも人気です。新郎新婦がキャンドルを持ってテーブルラウンドしながらゲストテーブルに灯していき、最後にメインテーブルに付け、みんなの幸せを願いながら吹き消す、というのが本来の形です。
少人数であれば一人一人にキャンドルを持ってもらい、順番に灯していくのも素敵です。
ゲストも参加している感が味わえて楽しんでもらえます。キャンドルの数だけ幸せが訪れるというジンクスもあり、灯した光を吹き消せば願いを閉じ込められるとされています。
照明を暗くしてキャンドルの光のみになった会場は、ロマンチックで幻想的な雰囲気に包まれます。ゲストにサークルや星型などに並んでもらって上から写真を撮ると綺麗ですよ。
大人数では時間がかかって最初の方につけた火が消えてしまったり間延びしたりしがちですが、少人数ならその心配はありません。
キャンドルはそのままお土産やプチギフトの代わりとして持ち帰ってもらいましょう。
今は安くてかわいいものが沢山ありますし、様々な色や形のものを用意して受付の際に選んでもらうのも楽しい演出になります。
ゲスト交流系ゲームで盛り上げよう!
少人数パーティーでゲスト交流を大切にしたい!という人も多いのではないでしょうか。
新郎新婦が集まってくれたゲストを紹介したり、それぞれの思い出のエピソードなどを話したりするのもいいでしょう。
ゲスト同士が初めましての人が多い場合は、第一印象ゲームも楽しいです。
輪を作るか、順番を決めて「この中で一番涙もろそうな人は?」などゲストがそれぞれ順番にお題を出し、そのお題に合っていると思う人をいっせいに指さし、指された数が多い人が負けというものです。
フリーの人が多い場合は、ゲームに慣れてきたら「この中で一番モテそうだと思う人」「タイプな人は誰」といった際どいお題も出しても面白いかもしれません。幹事も程よく参加して盛り上げましょう。
ペアゲームも小人数だからできるゲームです。シャッフル、もしくは男女2人でペアになり、司会が「○○といえば?」(人気の学校給食といえば?など)とお題を出し、せーので発表し、答えが揃えば勝ちです。
単純ですが初めましてでも参加しやすく、盛り上がるゲームです。
わかりやすいように画用紙などに答えを書いてもらうとみんなで共有できて会場がまとまりやすくなります。
ストローなど長いものをくわえて輪ゴムなどを隣の人へ手を遣わないで渡していくゲームも盛り上がります。
チーム分けして最後の人に輪ゴムが渡たる速さで勝負します。ゲスト全員が参加でき、複雑なルールもない作業系なので気軽に盛り上がれます。
身体を動かす系のゲームはゲストの酔いの程度によっては危険なゲームになり得るということと、女性はヒールの人も多いので配慮した内容にしてあげましょう。
大人数だとゲストの誘導や会場のセッティングなどで時間がかかりすぎてしまうようなゲームでも、小人数なら実現しやすくなるのです。
折角のパーティーなので本当に仲のいい人たちだけを招待して、内容にこだわった演出をするのもいいのではないでしょうか。
幹事や当日スタッフの手間や負担も考えて実現しやすいイベントを取り入れるようにしましょう。
ありきたりはつまらない?少人数だからできるオシャレな演出を取り入れてみよう!
結婚式二次会の幹事はパーティーの内容も考えなくてはいけません。
少人数での結婚式二次会を企画した際に、ゲームはやるべきなのか、どんな演出がいいのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
ゲスト人数が少ないと凝った内容にしやすい傾向にありますが、コストがかかり過ぎる演出は会費で回収できない可能性があるので注意しましょう。
折角なので大人数ではできないような、一風変わった演出を取り入れ、思い出に残る素敵なパーティーを目指しましょう。
まずは会場選びの選択肢が広がるので新郎新婦やゲストの顔触れを見て、雰囲気に合った場所を探してみましょう。
パーティー会場だけでなく、レストランやカフェ、カラオケボックス、さらにはふたりの自宅でホームパーティーなども可能です。
さらに最近注目のヨーロッパ発のイベントをご紹介しました。ケーキプルズでおみくじ感覚で盛り上げたり、ラッキードラジェでサプライズ演出をするのも楽しいです。ゲストが主役になれるゲームは飽きずに最後まで楽しんでもらえます。
少人数だからこそできる凝った演出を取り入れて特別なパーティーを作ってみましょう。