皆さんは結婚式二次会で集合写真を撮ったことはありますか?ゲストが多いと誘導に時間がかかったり、お酒が入っていて話をきいてくれないゲストがいたりして、グループごと撮るのとは違って意外と大変なのです。
大幅にゲストを動かす集合写真の撮影には時間がかかりがちですが、本来ならゲームや余興などのイベントに時間を割きたいですよね。
かといってパーティーが長引くと延長料金が発生する会場も多く、これは避けたいところです。写真撮影はダラダラと時間をかけず、さっと短時間で終わらせたい演出でしょう。
司会は限られた時間内にうまくゲストを誘導しなくてはいけません。
どのタイミングで撮影をし、どのようにゲストを誘導するとスムーズなのか、これからご紹介していきます。
結婚式二次会の司会が集合写真に誘導することが困難な理由とは
披露宴でもそうですが、結婚式二次会での写真撮影はテーブルごとや同じサークルのメンバーなどグループごと撮影することが多いのではないでしょうか。
しかし中には二次会参加してくれているゲスト全員で集合写真撮影を希望する新郎新婦もいるでしょう。
この全員での撮影はグループごとの少人数で撮影するのとはわけが違うのです……。
結婚式二次会には披露宴からの参加者も多く既にお酒を飲んでいる人も少なくないでしょうし、気の知れた友人のみのカジュアルな雰囲気のパーティーでは、自然とお酒もすすみやすくリラックスした雰囲気になります。
その状態でゲスト全員をテーブルから誘導するだけでも時間がかかってしまうのです。
さらに撮影場所を会場内からガーデンなどに移動させたり、みんなに同じポーズを撮ってもらったりしていると、中々揃わず思ったより時間を使ってしまうことになるのです。
また会場によっては照明が暗い会場もあり、撮影場所によってはカメラで綺麗に撮るのが難しい場合もあります。
集合写真をスムーズに撮るためには、事前の準備と撮影のタイミング、そして当日の司会のスムーズな誘導が大切になってきます。
結婚式二次会での集合写真のタイミングと司会のゲストを誘導するコツ
結婚式二次会で集合写真を撮ることは意外と難しいということが分かって頂けたでしょうか。
思い思いに行動するゲストをまとめ、一枚の写真に収めるためには、司会の呼びかけが必須です。
パーティーのどのタイミングで、どのように誘導するとスムーズに集合写真を撮ることができるのか、そのコツをご紹介します。
集合写真を撮るタイミング
二次会開始前
結婚式二次会では集合写真を撮るタイミングも重要です。まず集合写真を綺麗に撮りたい場合は二次会開始前に撮影することもあります。
披露宴の後に二次会を行う場合は、通常ゲストが二次会会場入りしてから新郎新婦が到着するまでに時間が空きます。
その間にゲストだけを集めて集合写真を撮り、構図などを確認します。
そして新郎新婦が付き次第、その流れで写真に入ってもらうと自然な集合写真が撮影できます。
開始前に集合写真を撮るこの方法のデメリットは、新郎新婦入場の感動が薄れてしまうことです。
しかし披露宴から参加しているゲストは一度新郎新婦を見ている訳ですし、こだわりの衣装へのチェンジがなければそこまで気にすることはないでしょう。
また写真は暗い室内より、屋外や明るい場所で撮った方が綺麗に撮れます。
わざと極端に暗い照明にしている会場もあるので注意が必要です。
ゲストが酔いつぶれる前に、可能であれば屋外や明るい場所で撮れば綺麗な写真になるので、どちらを優先するのかは新郎新婦の自由です。
新郎新婦が大幅に遅れる場合、屋外でゲストを待たせっぱなしにするのはNGです。
司会や幹事が新郎新婦と密に連絡を取り、状況を見ながら誘導する必要があります。屋外に誘導する前に、新郎新婦の到着状況を確認することが大切です。
パーティー前半
またパーティー中に集合写真を撮る場合、前半に撮る人と後半に撮る人がいます。
前半はケーキ入刀の後などが無難でしょう。
みんなが席を立ってケーキの周りに集合し演出を見守ったり写真を撮ったりしますよね。そのタイミングでそのまま集合写真の撮影に入るとスムーズです。
その際ケーキテーブルなどが邪魔になる場合があります。
会場の導線は限られていて、ゲストが集合し始めるとケーキを運ぶスペースがなくなる可能性もあるので、どういう導線でどの扉から片付けるのか、素早く片付けられるようにスタッフと連携しておくことが大切です。
司会はケーキが片付けられたことを確認してからゲストを誘導しましょう。
パーティーの後半に撮るよりゲストの酔いも浅く、比較的綺麗な写真になるでしょう。
パーティー後半
それでは後半に撮るベストなタイミングはいつでしょうか。
歓談後などはゲストが自由に動き喫煙所やトイレに立っていて、全員が揃うタイミングが難しいですよね。
サプライズ演出やムービー上映などで全員の意識が演出に集中しているタイミングがいいかと思います。
他にも全員が参加するビンゴなどのゲームの後に写真撮影に入るのもOKです。
全員が揃っていて意識が用意した演出にある時は、司会の言葉もすんなり入ってきます。
また、全ての演出が終わった段階に持ってくることも多いようです。
最後の演出に全員が注目しているタイミングでそのまま写真を撮って、新郎新婦挨拶、新郎新婦退場と進むと、最後の流れがスムーズです。
後半になるとゲストも和んできて、二次会らしい賑やかな雰囲気の写真になります。
全員の顔が綺麗に映る写真を撮りたい場合や、二次会の途中で帰る人がいる場合は全員で映ることができず、納得する写真にならないかもしれないので注意しましょう。
ゲストの誘導や写真撮影に時間をとられると後のイベントや会場の貸出時間にも影響するので素早く行いたいですよね。
「やっぱり場所を変えて……」と当日にやったり、構図が決まっていなかったりすると余計に時間がかかります。
当日集合写真に時間がかかってしまう事態を防ぐために、あらかじめ綺麗に撮れる撮影場所や大まかな構図を決めておくといいでしょう。
ゲストの人数が多い場合は撮影場所をしっかりと確保しなくてはいけません。
新郎新婦の席の周りにゲストを集めるのが定番ですが、場所が手狭になってしまう可能性もあります。
新郎新婦が衣装のまま移動するならその時間も考えなくていけませんし、例えば会場のガーデンでケーキ入刀をする場合は、その広い場所に移動した流れで撮影するなど、スペースを考えてプログラムを組む必要がありますね。
新郎新婦席やゲストが並ぶ位置など構図の問題はカメラ係の人と相談して決めてください。
結婚式二次会で集合写真の撮影をしたいと思ったら、パーティーを行う会場に足を運んだ際に会場スタッフに相談してみましょう。普段はどのように撮影しているか、映りやポイントなども教えてくれるはずです。
昼間の打ち合わせ時に「ここで写真が撮りたい!」と思っても、実際当日パーティーが行われるのは外が暗くなった時間だったりして、思い通りの写真にならないかもしれません。
その点も会場スタッフに詳しく聞いたり、実際パーティーを行う時間に見学したりするのもおすすめです。
ただし時期によって日の沈む時間は違うので、数カ月前に見学した感覚とは違う場合があるので注意しましょう。
直近になるとゲストの人数も確定してくるので、改めて撮影予定の場所を確認しに行くのもアリです。
集合写真を撮る際の司会進行のコツ
どんな集合写真を撮りたいのか、新郎新婦の要望によって撮影するタイミングが変わるとお話ししました。
さらに構図や撮影場所も重要になります。
もう一つ、実際当日集合写真のアナウンスからゲストを誘導するのは司会です。
うまく誘導することができれば、集合写真に時間をかけないスムーズな撮影が実現します。
実際の流れをセリフ付きでご紹介します。
司会「ここで、新郎新婦様たっての希望でゲストの皆様との集合写真の撮影に移りたいと思います。皆さまご協力お願いいたします」
(手振りなどで示しながら、撮影位置に移動してもらう)
司会「(例)新郎新婦様を中心に、会場の左側のお席の方は新郎さまの周りに、右側のお席の方は新婦さまの周りにお集まりください」
(集合写真を撮影する)
司会「ありがとうございました」
撮影するのはカメラ係で、幹事と司会で誘導する形ですが、それぞれが連携することでスムーズに撮影をすることができます。
新郎新婦が移動する必要があれば、まずは新郎新婦から動いてもらった方がいいです。「新郎新婦の周りに集まってください」とアナウンスできるのでゲストが移動しやすいからです。
一般的な流れは上記のような誘導でいいでしょう。ゲストが多い場合や構図が細かく決まっている場合は、その内容も合わせて案内してあげましょう。
大抵複数列になるように並んでくれると思いますが、撮影用の階段などがないことが多いと思うので、比較的背の低い女性ゲストが前の方に並ぶと上手に撮れます。
「男性ゲスト様は後ろの方に並んで頂くと全員のお顔が見えると思います!」とアナウンスしてゲストの顔がバランスよく収まり、前後左右に人数の偏りがないように調整してください。
マイクを持っているのが司会だけなので、左側に人数が偏っていたら、一部の人に声をかけて移動してもらうなど、カメラマンの意見を聞きながら調整してください。
顔見知りが多いパーティーで友人司会の場合は、名前が分かっていれば移動してもらうのは容易になりスムーズですね。
注意点
集合写真を呼びかけると、時々グラスを持ちながら集まるゲストがいます。
混み合ってドリンクがこぼれたりグラスが割れたりしたら危ないので、集合写真の撮影に移る場合は事前に「グラスを置いてお集まりください」とアナウンスしましょう。
また「集合写真の撮影に移ります」と案内してから移動を促すまで間があると、ゲストがダレてしまい、テーブルでまた話し込んでしまったり、隙を見てトイレに行ったりする人が出てくるかもしれません。
そうなるとゲストが戻って来るのを待たなければいけなくなるので、演出終わりで間髪入れずアナウンスするのが理想です。
ケーキ入刀の後なら素早くケーキを運び出し、カメラ係や誘導する幹事たちの準備ができたのを確認し、ベストなタイミングでアナウンスし誘導に移りましょう。
そしてよくあるエピソードで、二次会にはプロカメラマンが入らないことも多く、写真にこだわりの強い人は、「誰のカメラで撮影するか?」というような性能競争みたいになることがあります。
顔見知りが多い友人のみの二次会では起こりがちです。
幹事が複数人で撮っていると「こっちのカメラでも撮って!」「このアプリで撮って」というゲストが出てくるかもしれず、その要望にそれぞれ答えていると時間が押してしまいます。
カメラ係を決めて、ゲストにも「あちらのカメラに注目してください」とカメラは一台に統一し、他のカメラで撮ることをやんわり制御すると時短できます。
司会のアナウンスがとても重要になってくるので、司会は事前に情報を把握し、どのような案内がベストなのか考えておきましょう。セリフや注意点もお伝えしたので、参考にしてみてください。
スムーズに結婚式二次会の集合写真を撮るには司会の誘導が重要
結婚式二次会で集合写真を撮影することが、意外と難しいって知っていますか?
お酒の入った大勢のゲストを一か所に集めることだけでも、時間と根気のいる作業だったりするのです。
写真を撮るタイミングも大切です。
全員の顔がちゃんと写っている綺麗な写真を思い出として残したいとい場合はパーティー開始前、またはパーティー前半に、屋外もしくは明るい場所での撮影がおすすめです。
折角なら二次会の雰囲気が伝わるようなにぎやかな写真がいいという場合は、後半に撮影するといいでしょう。
人数が多い場合などは撮影スペースを確保することが難しい可能性があります。
当日場所を変更していると時間がかかるので、事前に撮影場所と構図を決めておくことが大切です。
実際に誘導のアナウンスをするのは司会なので、ベストなタイミングでアナウンスをすることがスムーズな撮影に繋がります。
撮影のタイミングと構図なども把握し、必要なアナウンスを確認しておくことで、スムーズな案内が可能になります。
当日も気が付いた注意点があれば、事前にアナウンスしていきましょう。
グラスを持っている人がいたらグラスを持って行かない、写真にこだわりが強そうな人がいたら、カメラは一台という自然な念押しをしてみたり……。
事前アナウンスで回避できることはどんどん言ってOKです。
マイクを持っているのは司会者だけなので、カメラマンの指示を積極的に伝えたり、バランスよく映るように移動してもらったりと、スムーズな集合写真撮影ができるように工夫しましょう。