結婚式二次会司会はパーティーを司会進行する大役です。
パーティーの演出でプロフィールムービーやエンドロールなど、ムービーを流す演出を企画することも多いのではないでしょうか。
ムービーを流す際はあちこちに散っているゲストの意識をスクリーンに向け、自然な流れで上映するのが理想ですよね。
演出でムービーを流す際の司会進行はどのように行えばいいのでしょうか。
セリフの例文を含めた司会進行の流れをご紹介します。
さらに司会は、写真の撮影を頼まれたり写真に写ってほしいといわれたりしたときはどうしたらいいのでしょうか。
司会の業務との兼ね合いもありタイミングも大切ですよね。
今回はムービー上映の司会進行のコツと、司会と写真撮影にまつわる疑問について解説します。
結婚式二次会司会のムービー上映の進行例と写真撮影について
結婚式二次会の司会は会場スタッフや幹事などと連携してパーティーを進行していく大役です。
プロでも簡単では仕事なので、当日は常に会場の様子を見ていなくてはいけません。
運営側が取ってほしい行動をゲストにさせるためには、ベストなタイミングでアナウンスをしたり、時には身振り手振りを使ってゲストを誘導したりする必要があります。
結婚式二次会ではムービーを上映する演出があることも多いと思います。
急に暗転するとゲストをびっくりさせてしまうかもしれませんよね。
ムービーを流すことをさりげなくゲストに伝えつつ、自然に意識をスクリーンに誘導するにはどうしたらいいのでしょうか。
セリフの例文を交えて流れをご紹介します。
ムービー上映の司会進行
結婚式二次会で流すムービーの種類は、
- オープニングムービー/プロフィールムービー
- サプライズムービー
- エンドロール
などです。それぞれの司会進行の流れを例文セリフ付きでご紹介しましょう。
◇オープニングムービー/プロフィールムービー
※ふたりの入場の準備と音響の準備などが整った合図でアナウンス 司会「大変長らくお待たせしました。おふたりの準備が整ったようです。まずはこちらの映像をご覧ください」
スクリーンを指してゲストの意識をスクリーンに向ける
上映終了
「おふたりのプロフィールムービーでした。さて、それでは新郎新婦が入場いたします。皆さま扉口にご注目ください。盛大な拍手でお迎えください。新郎新婦、入場です!」
(BGMでふたり入場)
新郎新婦前にプロフィールムービーを流す人が増えている印象です。
ふたりの出身校や職場が違う場合はそれぞれのゲストが新郎、もしくは新婦のことをよく知らないということもよくあります。
ふたりのプロフィールやふたりが出会ったいきさつを知ってもらった上で入場することでゲストとの距離感をグッと縮めることができるのです。
また、プロフィールムービーはウェディングセレモニーの前や最後の歓談のあとなど、比較的自由なタイミングで流せるものでしょう。入場前以外に流す場合はこんな感じです。
※音響の準備などが整った合図でアナウンス
司会「それではここで、おふたりのこれまでをまとめたプロフィールムービーをご覧いただきます。皆様どうぞ前方のスクリーンにご注目ください」
スクリーンを指してゲストの意識をスクリーンに向ける
(プロフィールムービー上映)
司会「おふたりのこれまでの軌跡を紹介させていただきました。それでは皆様、引き続きお食事とご歓談をお楽しみくださいませ」
◇サプライズムービー
司会「皆様パーティーをお楽しみいただけているでしょうか。……ここで新郎新婦のおふたりにサプライズ企画をご用意致しました。なんと、新郎新婦のために、スペシャルムービーをご用意しております!どうぞご覧ください!」
スクリーンを指してゲストの意識をスクリーンに向ける
上映終了
「おふたり、お楽しみいただけたでしょうか。残念ながら本日のパーティーに参加できなかったゲストの皆様にご協力を頂きまして幹事の皆様が作成されたサプライズムービーでした!」
◇エンドロール
司会「皆様にもお出口に進んでいただく前に、おふたりの挙式、披露宴の様子を撮影した映像をご覧いただきましょう。皆さま、スクリーンにご注目ください」
スクリーンを指してゲストの意識をスクリーンに向ける
上映終了
司会「皆様、本日はパーティーにお越しいただきまして誠にありがとうございました!それではこれを持ちまして二次会をお開きとさせていただきます。
お出口にて新郎新婦が皆さまをお見送りいたします。
ご準備が整った方からご順番にお出口にお進みください。お忘れ物などないようにお気を付けください。」
エンドロールはパーティーの最後に流す映像で、多くは新郎新婦が退場した後に流し、その間に新郎新婦がゲストのお見送りをする準備をするという流れが多いようです。
挙式や披露宴の映像を流すことが多いエンドロールですが、披露宴に参加したゲストがほとんどで、披露宴の最後でエンドロールを流している場合は注意が必要です。
当日参加してくれたゲストへの感謝と新郎新婦の決意のムービーのような内容にするとお開きとして後味もいいかもしれません。
機材トラブルで放映できない場合の対策を考えておこう
結婚式二次会にトラブルは付き物ですが、特に機材を使ってムービーを流す演出では映像が流れない、音声が聞こえないなどの機材トラブルになりがちです。
そうならないためにパーティーが始まる前に、正常に映像が流れるか確認しておきましょう。
しっかり確認したのにも関わらずその時になったら流れない!なんてことももちろんあり得るので、機材トラブルに見舞われた際にどうするか対処法も事前に決めておくといいでしょう。
例えば、次の機材を使わないイベントと順番を入れ替えたり、歓談時間にして後のイベントと繋げてムービーを流す演出にしたりなど、事前に対処法を決めておくと焦らなくすみます。
幹事や会場スタッフ、司会など運営側のスタッフ全員に共有してスムーズに対処できる体制を整えておくことが理想です。
結婚式二次会司会は写真撮影に入っても大丈夫!
結婚式二次会の司会はパーティーの進行を行う重要な役割です。
常に会場スタッフや幹事と連携し、ゲストの様子をうかがってベストなタイミングでイベントアナウンスなどを行う必要があります。
披露宴でもアナウンスのタイミングを逃すと、その間にゲストがお手洗いに立ってしまい、ゲストの戻り待ちで結果的に時間が押してしまうこともよくあります。
中々調整が難しいですが、司会の力量も試される部分です。
司会慣れしていない人や初めての司会の場合は余計に気力と集中力が必要です。
司会に写真撮影を頼んでくるゲストもなかなかいないとは思いますが、ゲストが知り合いだと頼みやすいという側面もありますし、酔っていると判断力が鈍るものです。
司会には次のイベントの準備やアナウンスのタイミングなどもあります。
写真撮影を頼まれて請け負っても「もう一枚!」なんてやっているとそれこそアナウンスどころではなくなってしまいます。
歓談時間中なら問題ないかもしれませんが、パーティーを時間通りに進行するために、司会はできるだけ撮影を避けたほうがいいでしょう。
「写真撮って!」と頼まれても、近くにいる顔見知りのゲストや会場のサービススタッフ、ゲストケア担当の幹事などにさりげなく振って代わってもらうといいでしょう。
集合写真にはぜひ参加して!
進行を任されている司会とはいえ、友人の結婚式二次会なので新郎新婦やゲストと記念写真を撮りたいですよね。
元々司会という役割は写真に映りこみやすいですが、映り込みはたくさんあっても新郎新婦やゲストとのカメラ目線の写真がないのは寂し過ぎます…。
何か次のイベントの準備がある場合やイベントのアナウンス前のタイミングなどは避けるべきですが、フリーの時間に新郎新婦やゲストと写真を撮るのはもちろんOKです。
全員で集合写真を撮る場合も、どっちにしても進行は止まってしまうので潔く参加してしまいましょう。
後の進行が遅れてしまうことは避けたいので、しっかりタイムテーブルを把握して、写真撮影も撮った後その場でずっとお喋りしたりせずに、司会業務モードに早めに戻る意識でいることが重要です。
結婚式二次会司会でも思いで写真撮影には参加しよう
結婚式二次会司会は幹事や会場スタッフと密に連携し、ゲストの様子を伺いながらパーティーを進行する決して簡単ではない役割です。
特に司会経験がない人は集中力と気力のいる仕事だと言えるでしょう。
ムービーを流す演出もよくありますが、ゲストにアナウンスが届いていないと急に暗転したように感じてびっくりさせてしまいます。
紹介したセリフのように「お楽しみいただけているでしょうか」といったような前振りなどを入れてゲストの意識を司会に向け、これからムービーを流しますよ、とゲストに認識してもらいましょう。
会場によってスクリーンの場所がそれぞれだと思うので、「スクリーンにご注目ください」と言って腕を振ってスクリーンを指す動作をすることでゲストの目線を誘導することができます。
司会はゲストの様子を伺ってベストなタイミングでアナウンスをしてパーティーを進行していきます。
タイミングを逃すとその隙に席を立ったゲストを待っていつまでもイベントを進められず、時間が押してしまうことにつながりかねません。
基本的には司会の仕事に集中できる環境がべストなので、写真撮影を頼まれてもさりげなく他の人にパスして代わってもらいましょう。
幹事には事前に伝えて司会の環境には気遣ってもるようにする必要があります。
しかし友人の結婚式二次会なので新郎新婦やゲストと思い出の写真を撮れないのは寂しいですよね。
司会の業務に差し支えない程度に、写真撮影には参加するといいでしょう。