結婚式二次会の幹事の仕事は様々です。幹事を頼まれ、会場や費用などパーティーの大枠が決まったら、次はプログラムを決めていきましょう。どんなプログラムにすれば新郎新婦とゲストに喜んでもらえるのでしょうか?
ゲストの顔触れや雰囲気を考えずに決めてしまうと一部のゲストだけしか盛り上がれないという現象が起こってしまうかもしれません。
また項目を詰め込み過ぎると時間が押してしまう可能性もあるので、時間に余裕を持ったプログラムの組み方をすることも大切です。
新郎新婦としてはゲストが飽きず、且つ思い出に残るような演出にしたいものです。そのためにはプログラムの流れも意識して組む必要があります。
今回は結婚式二次会のプログラムについて、その決め方、組み方のコツなどをご紹介します。
参加するゲストに配慮したプログラムになっているか
新郎新婦の理想を目指すのも素敵なことですが、ゲストをおもてなしすることも結婚式二次会の目的の一つです。
新郎新婦の意見や幹事たちの理想をただ詰め込んだプログラムでは、ゲストを満足させることはできないかもしれません。ゲストの顔触れを見てパーティーのスタイルに合わせたプログラムにしましょう。
ゲストに余興を頼んでいる場合は必要なスペースや設備を整えなければいけません。
狭いスペースでパフォーマンスさせるのはかわいそうですし、必要な機材がなくパフォーマンスのクオリティが下がるのは申し訳ないですよね。
その余興の内容も内輪盛り上がりにならないよう配慮しなければいけません。
景品があるゲームは盛り上がる定番のイベントですが、景品の内容が残念とか、品数が少なくて当たる人が一握りのようではつまらないですよね。
「あれじゃ誰も当たらないよね」とゲームを始める前から呆れられてしまうと会場が盛り下がる原因になります。
よくやってしまいがちなことは、イベントを詰め込み過ぎて時間が押してしまうということです。
新郎新婦も幹事もついやりたいイベントを全部やろうとしてしまいますが、パーティーにはトラブルがつきものです。
ゲストや主賓の遅れ、機材トラブルなどで進行がストップしてしまうことも予想できます。
そんなときイベントが盛りだくさんのプログラムにしてしまうと時間がどんどん押してしまいます。
焦ってグダグダになったり、会場貸出時間を過ぎた分は延長料金が発生することが多く、新郎新婦にも迷惑をかけてしまいます。
ゲストが増えるほど司会進行は難航する傾向にあるので、パーティーの規模にも左右されることになります。
ゲストが楽しめるプログラムとは
パーティーのプログラムを決める時にゲストの顔触れや雰囲気を見るのはとても大切です。
ゲストの雰囲気と実際のパーティースタイルのズレは、参加するゲストに違和感を与えかねないからです。
新郎新婦が目指す理想とゲストの寛げる雰囲気と折り合うところを探しましょう。
プログラムの設定はパーティーを成功させる大きなカギになります。
ゲストが楽しめるプログラムとは①ゲストに合わせたパーティースタイルにしよう
まずはパーティースタイルを明確にしましょう。
ゲストが若い同年代ばかりでワイワイ騒ぐ賑やかなタイプなのか、なごやかに歓談しながらくつろぎたい雰囲気なのか、ゲストによってもパーティースタイルは変わってきますよね。
全体的に落ち着いた雰囲気のゲストたちなら歓談の時間をゆっくり取ってゆったり時間が流れてリラックスして過ごせるようなプログラムの方が合っているといえます。
かえって賑やかに盛り上がりたいゲストなら歓談の時間を取り過ぎると退屈してしまうかもしれません。
思い切って芸人さんを呼んで盛り上げてもらうのもいいでしょう。ゲストの思い出に残る時間になること間違いなしです。
さらにゲスト同士は顔見知りが多いのか、初対面が多いのかでも取り入れるべきイベントは変わってきます。
顔見知りで全員に同じ話題が通用するなら、内輪ネタで盛り上げても問題ないですし、その方が特別感もあり強い絆も感じますよね。
逆に初対面が多いなら内輪ネタになりがちな余興は避けるべきでしょう。
新郎新婦がラウンドしてゲスト同士を繋いだり、チームで協力が必要なゲームなど、ゲスト同士が交流して仲良くなれるような企画を取り入れるといいでしょう。
またゲストの性格を考えビンゴなど個人で参加できるゲームの方がいいようなら、気を遣わず楽しんでもらえるイベントにするなどゲストの顔触れに合ったプログラムにしましょう。
景品についても予算があることなので、あまりにも沢山用意しようとすると内容がチープになりがちですし、高額商品を買うと品数が少なくなってしまいます。
景品の内容はゲストに楽しんでもらうために重要なポイントになるので、偏り過ぎないように注意しましょう。
新郎新婦や幹事のあなたたちにも理想はあるはずです。
しかし参加したゲストに楽しんでもらうことが招待した新郎新婦にとってもパーティーを作る幹事たちにとっても重要なことです。
ゲストに合わせたプログラムにするという意識を持つことが大切です。
ゲストが楽しめるプログラムとは②会場とのマッチは必須
パーティーを行う会場にマッチしたプログラムになっているかということも重要なポイントです。
VTRやBGMを流したい場合は、契約した会場にスクリーンなど適切な設備があるか確認しておく必要があります。
余興の内容によってもステージがあるか、演奏やダンスをする場合は十分なスペースが取れるのかなど、会場の広さ、ゲストの人数、テーブルの配置なども想定しましょう。
折角の余興でもゲストから見えないようではもったいないですよね。
行いたいイベントに合わせてパフォーマンススペースの確保やレイアウトの変更などが可能なのか、会場の担当者と相談しながらプログラムの内容を決めるようにしましょう。
また「新郎新婦らしさ」を表現したパーティーになるのが理想です。
会場の飾りつけや空間づくりで新郎新婦らしさを演出しましょう。
花が好きなふたりならドライフラワーや生花をふんだんに使った演出や海が好きなら砂浜を意識した飾りつけなど、装飾やウェルカムボードひとつでも、こだわり次第でふたりらしい演出になります。
スムーズに飾れるように、飾りつけ可能なスペースや運び込みの段取りなども会場側と相談しておきましょう。
ゲストが楽しめるプログラムとは③時間にゆとりを持って設定しよう
当日はゲストや主賓の遅れ、トイレ待ち、さらには機材トラブルなどで想定より時間が押してしまうことも大いに考えられます。
新郎新婦の入退場もありますし、ゆとりを持ったプログラムを設定しる必要があります。
ゲスト人数が増えるほどゲストの管理が大変になりトラブルも増える傾向にあります。
イベントを詰め込みすぎて当日焦ることのないように、適度に歓談の時間なども挟みつつ多少時間が押しても調節ができるゆとりを取り入れる意識を持ちましょう。
また本番での変更も覚悟しておきましょう。
例えば機材トラブルで映像が流れなかったら次のイベントを繰り上げて行い、その間に機材トラブルを解決するなどの臨機応変な対応も必要になることを頭に入れておきましょう。
時間が押してすべてのイベントを行うことができない場合もあります。
プロのスタッフが進行している披露宴でも同じことが起こるので、友人知人幹事のラフなパーティーであれば余計時間の変更は起こりやすくなるでしょう。
進行表を作成し、いざという時にイベントを飛ばしたり歓談の時間に変更したりできるように、イベントの優先順位などもあらかじめ設定しておくといいでしょう。
ゲストが楽しめるプログラムとは④盛り上がるプログラム例
実際にどんなプログラムがあるのでしょうか。5つの項目に分けてイベントの内容をいくつかピックアップしてみました。
ゲーム | ビンゴ・クイズ大会・じゃんけん大会・新郎新婦クイズ |
余興 | バンド演奏・歌唱・DJブース・カラオケ・ダンス・芸能人などを呼ぶ・新郎10か条 |
ウエディングセレモニー | ケーキセレモニー・ファーストバイト・キャンドルサービス・シャンパンタワー・テーブルラウンド・お色直し |
感動系 | スピーチ・ランダム指名スピーチ・新郎新婦お互いへの手紙・VTR上映 |
小道具、お披露目 | ウエディングツリー・メッセージカード・プチギフト |
ゲーム系で圧倒的に人気なのはゲストみんなが楽しめる景品アリのゲーム、ビンゴなどです。
ルールも周知されていて比較的簡単なゲームであれば、素人でも安心して司会進行できるという利点もあります。
新郎新婦にまつわるクイズ大会などもふたりらしい演出になり思い出に残るのではないでしょうか。
例えば「告白したのは新郎か新婦かどちらからでしょうか」というような問題を10問ほど用意して正解した人には景品をプレゼントするという仕組みにするとゲストも楽しんで参加してくれます。
結婚式、披露宴に出席していないゲストが多い場合は式の映像などをVTRにして流すのも喜んでもらえそうです。
新郎新婦やゲストへのお誕生日など、サプライズ演出も盛り上がります。メリハリが大切な演出なので、うまくいくと盛り上がりますが、失敗したりグダグダだとゲストが白けてしまうので自信がない人は避けたほうが無難かもしれません。
景品やプチギフトも新郎新婦らしさを出せるポイントです。
景品は笑い要素のあるコスプレグッズなどを織り交ぜつつ、ゲームや健康グッズなど話題性のあるものに、テーマパークのチケットや商品券など定番で実用的なものなどバランスよくすると盛り上がります。
ゲスト一人一人に新郎新婦へのメッセージを書いてもらったりスタンプを押してもらう、ウエディングツリーのような演出を事前にやってもらいパーティー中にお披露目する演出もあります。
後で書いていない人を探すのは手間なので、受付の際など会場に到着したゲストから書いてもらうとスムーズです。
さらにプログラムの内容はパーティーの規模や進行する幹事の人数によっても左右されます。
大規模なパーティーを少人数の幹事で仕切るのは大変です。
また司会や幹事経験のないスタッフが多い場合は、イベントを詰め込み過ぎると時間が足りなくなり焦ってグダグダになる可能性があります。
ゲストの雰囲気に合っているかということに加え、プログラムの複雑さはパーティーの規模とスタッフの実力も考慮して考えましょう。
さらにプログラムの流れもゲストの満足度に関わる重要なポイントになります。
例えばイベントが続いて飲食がゆっくりできないとゲストを焦らせてしまうかもしれません。
さらに歓談の時間が偏ってしまうと間延びして飽きてしまう恐れもあります。
歓談とイベントをうまく入れ込みながらプログラムを組む必要があります。
ゆったり歓談しながら飲食を楽しめるようなシンプルなものと、イベント多めでワイワイ盛り上がりたいゲスト向けのプログラム例をそれぞれご紹介します。
シンプルなプログラム | 所要時間 |
---|---|
ゲスト受付・着席 | 20分 |
新郎新婦入場・主賓挨拶 | 10分 |
乾杯挨拶 | 5分 |
歓談 | 20分 |
ケーキカット・ファーストバイト | 10分 |
ゲーム・ラウンドなど | 30分 |
歓談 | 20分 |
代表スピーチなど | 10分 |
締めの挨拶 | 5分 |
片付け |
イベント多め | 所要時間 |
---|---|
ゲスト受付・着席 | 20分 |
新郎新婦入場・主賓挨拶 | 10分 |
乾杯挨拶 | 5分 |
歓談 | 20分 |
ケーキカット・ファーストバイト | 10分 |
余興・VTRなど演出系 | 30分 |
ゲーム | 20分 |
代表スピーチなど | 10分 |
締めの挨拶 | 5分 |
片付け |
ゲストに人数にもよりますし、ルール説明が必要なゲームの場合は説明時間も確保するなど、内容によって時間の調整をしましょう。
時間ギリギリなプログラムはできるだけ避け、優先順位を決めてスタッフ間で強雨有しておくことも忘れないようにしましょう。
プログラムは新郎新婦の希望に加えゲストの雰囲気、会場の設備との兼ね合いなどで判断し決めるといいでしょう。ゆとりを持って進行できる内容になっているか最終確認しましょう。
それに飾りつけやプチギフトなどで新郎新婦らしさが加わると思い出に残るパーティーになるのではないでしょうか。
ゲームのプレゼンターを新郎新婦にやってもらうというのも特別感があっていいかもしれません。
ふたりらしい演出になるように工夫してみてください。
ゲストが楽しめるプログラムを考えよう
結婚式二次会の幹事を頼まれたら、どんなプログラムにしますか?
二次会は新郎新婦がゲストをおもてなしするという意味合いもあるので、ゲストの雰囲気に合ったパーティースタイルを意識することが大切です。
設備やパフォーマンススペース、ゲストの席のレイアウトなども十分に調整可能であるか確認することも大切です。
何よりも大切なのは時間にゆとりを持ってプログラムを組むことです。
イベントを詰め込み過ぎると時間が押して延長になったり、焦ってグダグダな進行になってしまう原因にもなります。
さらに規模が大きいパーティーだとゲストのケアがより大変になります。
突然のトラブルも想定して、詰め込み過ぎないようにしましょう。
会場の飾りつけやプチギフトの手渡しなどに加え、プロフィールVTRや好きなアーティストの曲を演奏するなど、新郎新婦らしい演出になるようなプログラムを考えてみましょう。